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胃・十二指腸潰瘍の原因とは?かかった理由別の治し方を詳しく紹介

胃潰瘍の原因がわからずに苦しむ様子

最近胃の調子があまり良くないけれど、家族が胃潰瘍でつらい思いをしたのを見ているのでなんだか病院に受診するのに二の足を踏んでしまっている人はいませんか?

この記事では胃潰瘍の原因とかかった理由別の治し方、そのほか胃が痛くなるケースを詳しくご紹介します。

胃潰瘍原因とは?

胃潰瘍の原因がわからずに苦しむ患者をサポートする内科医師

胃潰瘍とは消化性潰瘍の1つで、胃の内面が胃酸や消化液で浸食されて円形や楕円形の傷ができた状態のことです。主には、次のような原因で引き起こされます。

項目概要
ピロリ菌・ヘリコバクター・ピロリという細菌への感染で胃潰瘍の人の30%~50%に見られる
NSAIDs(非ステロイド系抗炎症薬)の使用・消化性潰瘍全体の50%以上で原因となっている(炎症や痛みを抑える薬のNSAIDsの副作用に胃潰瘍も含まれている)
・急性胃炎や急性胃粘膜病変(AGML)の原因にもなる
喫煙・非喫煙者より消化性潰瘍ができやすく、治るのが遅く、再発もしやすい
ストレス・急性ストレス性胃炎と同じように、精神的なストレスによって生じる
飲酒・胃酸の分泌を増加させる
ガストリノーマ・ガストリノーマから過剰に分泌されるガストリンというホルモンが胃酸を過剰に分泌させ、胃潰瘍の原因となる

喫煙、ストレス、飲酒なども胃潰瘍の原因となることから、生活習慣を見直すだけでも胃潰瘍や急性ストレス性胃炎などのリスクを下げられるのがわかります。

そのほか薬剤・薬物の服用(NSAID)が原因で、急性胃粘膜病変(AGML)、胃・十二指腸潰瘍(消化性潰瘍)、胃炎などを引き起こすこともあるので要注意です。

参考:MSDマニュアル家庭版「胃潰瘍」

参考:日経メディカル処方薬事典「非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs)(内服剤・坐剤・注射剤)の解説」

胃潰瘍症状

胃潰瘍の治療を受ける患者

典型的な症状としては、胃潰瘍は食後の痛み、十二指腸潰瘍は空腹等夜間の痛みであり、摂食で軽減できることがあります。

実際にはさまざまな病状が現れることを覚えておきましょう。

またほとんどの場合、合併症を起こすことなく治るのですが、時には以下のような生命を脅かす可能性ケースも起こり得ることを覚えておいてください。

項目概要
出血・痛みがなくても出血している場合がある
・失血すると筋力低下、立ち上がった時の血圧低下、発汗、のどの渇き、失神などを引き起こす
・出血がひどくなければ薬や食事をやめて治療をするがそれでおさまらない場合は手術が必要となる
穿通・潰瘍が胃の筋肉の層を通過して隣接する肝臓や膵臓などに及ぶこと
・薬で潰瘍が治らない場合は手術が必要となる
穿孔・胃の前面にできた潰瘍が胃の壁を貫通して腹腔内につながる開口部ができること
・治療をしないとショック状態になることもある
・緊急手術と抗菌薬の静脈内投与が必要になる
閉塞・胃の出口が狭くなり繰り返し嘔吐するようになること
・潰瘍や腫れが引くと治るが症状が重いと手術が必要となる
がん・ヘリコバクター・ピロリが原因で胃潰瘍になった人は後に胃がんを発症する割合が3倍~6倍に増える

気になる症状がある場合自己診断で病名を決めつけたり、放置したりすることなく早めに受診しましょう。

参考:MSDマニュアル家庭版「胃潰瘍」

胃潰瘍の患者数

胃潰瘍の患者数を表したグラフ

画像出典:日本消化器病学会ガイドライン「消化性潰瘍」

日本消化器病学会が2020年7月15日に公表した日本消化器病学会ガイドラインの「消化性潰瘍」によると、胃潰瘍の推定患者数は調査を開始した1984年以来順調に低下し、2014年には1984年の26%まで減少しました。

このまま胃潰瘍にかかる人や合併症で重症化する人を減らしていくためにも、原因や症状について正しく理解し、早めの受診をするのが大切です。

また、厚生労働省が平成17年に実施した患者調査によると「消化器系の疾患」はおよそ130万1千人(外来患者の18.3%)」にのぼる結果となりました。

胃の調子が悪いと感じたら、胃潰瘍以外の可能性も考えられるため、早めの受診をおすすめします。

参考:日本消化器病学会ガイドライン「消化性潰瘍」

参考:厚生労働省「平成17年患者調査の概要」

胃潰瘍の治し方

胃潰瘍の治し方を実践する患者

胃潰瘍の原因別の治し方には次のようなものがあります。

胃潰瘍の原因項目概要
ヘリコバクター・ピロリへの感染抗菌薬の投与除菌にあたり、抗菌薬2剤+酸分泌抑制薬の3剤併用治療。
基本的に除菌できない場合は2次除菌。それでも除菌できない場合は3次除菌(保険適応外)で施術。
生活習慣による胃酸の増加やガストリノーマ胃酸の分泌を抑える・プロトンポンプ阻害薬、 ヒスタミンH2受容体拮抗薬などで胃酸の分泌を抑える
生活習慣による胃酸の増加やガストリノーマ胃酸を中和させる・炭酸カルシウムなどの制酸薬で胃酸を中和させる
手術・合併症の治療のために行われる

受診したら医師の説明にしっかりと耳を傾け、提案される胃潰瘍の治し方の内容をよく理解した上で治療に取り組みましょう。

参考:MSDマニュアル家庭版「胃潰瘍」

胃潰瘍以外の胃痛で注意すべき疾患

胃潰瘍以外の胃痛の原因について説明する多聞内科クリニックの医師の姿

前の項目で上腹部の痛みは胃潰瘍以外にも急性胃粘膜病変(AGML)、胃・十二指腸潰瘍、急性胃炎などでも見られるため自己判断で病名を決めつけてはいけないとお伝えしました。そのほかにも、胃潰瘍以外で胃痛がある場合に注意したい病気について解説します。

急性胃粘膜病変(AGML)

急性胃粘膜病変(AGML)とは急な上腹部の痛みや吐血、下血が起き、内視鏡検査をすると出血性のびらん(ただれること)、胃炎などが見られる病気です。急性胃粘膜病変(AGML)の原因はNSAIDs(非ステロイド系抗炎症薬)の使用が最も多く、アルコール、ストレスなどが続きます。

主な症状はみぞおちの痛み、嘔吐、吐血、下血などですが場合によっては大出血してショック状態に陥ることもあるため注意が必要です。

絶食、点滴による水分補給、薬などで治療が行われますが、出血に対しては内視鏡で確認をした後止血処置が行われる場合もあります。

十二指腸潰瘍

十二指腸潰瘍は消化性潰瘍の1つで、十二指腸の内面が胃酸や消化液で浸食されて円形や楕円形の傷ができた状態を指します。十二指腸潰瘍はNSAIDs(非ステロイド系抗炎症薬)の使用とヘリコバクター・ピロリとへの感染が二大原因となっているのです。

主な症状はみぞおちの痛み、胸やけ、吐き気、嘔吐などで吐血や下血が見られる場合もあります。

治療はNSAIDsの服用中止、潰瘍への薬での治療などが行われますが大出血をした場合や治りにくい場合は外科手術が行われます。

胃の調子が良くないと感じたら多聞内科クリニックにご相談ください

胃潰瘍の治療を行う内科専門の病院「多聞内科クリニック」の様子

前の項目でもご紹介した通り、胃潰瘍に最もよく見られる症状は上腹部に生じる軽度から中等度の痛みです。

しかし、上腹部の痛みは急性胃粘膜病変(AGML)、十二指腸潰瘍、急性胃炎、などでも見られるため、気になる症状があればまずは何の病気なのかをはっきりさせるためにも多聞内科クリニックにご相談ください。

口から肛門までの消化管(食道・胃・小腸・大腸)や肝臓、胆のう、すい臓などの病気を扱う消化器内科ですので、問診や検査などから痛みの原因を明確にできます。

痛みだけではなく日常的に胃に違和感があったり、健康診断で「異常」「要再検査」が出たりした方のご相談も受け付けておりますので、Web予約をした上でぜひご来院ください。

消化器内科 | 高崎市の多聞内科クリニック (tamon-naika.com)

まとめ

胃潰瘍はヘリコバクター・ピロリへの感染、NSAIDs(非ステロイド系抗炎症薬)の使用、生活習慣などさまざまな原因によって引き起こされます。

上腹部の痛みは胃潰瘍だけではなく、急性胃粘膜病変(AGML)、急性胃炎、十二指腸潰瘍などでも引き起こされます。正しい治療方法を理解して健康に過ごしていただくためにもこの記事も参考にして、ぜひ早めの受診を心がけてみましょう。

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